広報誌 翠の輝(みどりのかがやき)コメントより

2021.07.01.

 

 今年の5月までに福井、坂井、小浜市の4老人施設でコロナのクラスターが発生しました。 感染の恐怖に怯えながらも懸命に感染者の介護をされている方々に敬意を申し上げます。 とはいえ明日は我が身の我々としては細心の注意で利用者様と自分を守らなければなりません。 残念ながら今我々に出来ることはワクチン接種とマスク、手洗い、3密でコロナに「移らない」「移さない」努力をする消極的対処法しかありません。 ところが施設の利用者様にマスクを着用して貰うことは、ほぼ不可能に近く、仕方なく一歩譲っても施設から出ない選択肢しかなくなってしまいました。施設の利用者様にはお気の毒ですが、花見や食事外出等外出行事はもとより3密を避けるため、喫茶等施設内行事もコロナ禍では総て中止させていただいています。
 さらにご家族の面会についても今は中止させておりますが、再開となれば特養では前もって予約して頂き、平日1日4組、1組2人まで、時間は10分、場所はアクリル板に囲まれたロビーの一隅との制限にご理解とご協力をお願いしています。 もち論職員の忘年会や歓送迎会、慰安旅行は中止し、本人家族の県外への移動と不要不急の外出の自粛、県外在住親族の帰省の自粛を要請しています。
 ちなみに私事で恐縮ですが、私は昨年の2月13日以降約1年半県外へは行っていません。また会食の誘いはすべてお断りし、私的外食も極力控えています。 さらに京都に居る孫娘の盆正月の帰省を2年連続で諦めさせています。 「蟻の一穴」の例えのようにコロナ禍の下では我々のチョットした気の緩みが取り返しのつかない大事に至ることを肝に銘じなければなりません。
 1日も早くコロナの特効薬が出来、人類とコロナが共生できる日が来ることを祈りたいものです。
                                          山翠苑 専務理事  田中 英幸

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