広報誌 翠の輝(みどりのかがやき)コメントより

2022.01.01.

新年 あけましておめでとうございます。昨年も一昨年に引き続き、感染症対応のために生活や環境、行動様式まで様々な方面で変化を求められる場面が大変多い年でした。しかし、様々な努力や工夫によりこれらの変化に柔軟に対応してきたことで国内の感染状況も徐々に落ち着きつつあるようです。ただし第六波などまだまだ油断はできない状況ではありますが、早く日常が戻ることを願う次第です。
さて今年の干支は「壬寅」になります。この二文字はそれぞれ意味があり、「壬」が持つのは女性がお腹に子供を宿す「妊」の一部であることから「生まれる」という意味があります。「寅」は「演」が由来といわれ「人の前に立つ」、また演と同じ読みの「延(えん)」から「延ばす・成長する」という意味を持ちます。この2つの組み合わせである壬寅には、「新しく立ち上がること」や「生まれたものが成長すること」といった縁起のよさを表しています。過去、寅年には小惑星探査機「はやぶさ」により小惑星「イトカワ」の微粒子の回収成功や、円高により日銀が市場加入しゼロ金利が復活、サッカーワールドカップフランス大会に日本の初出場、男女雇用機会均等法が施行、ファミコンソフト「ドラゴンクエスト」発売と新しい発想の製品やサービスが生まれ、初めての出来事も多く起こっています。どれも寅年の「芽吹いたものが成長する、目立つ」という傾向が反映されているといえそうです。今年は、これらの新しい芽が「成長する」、新しい日常が「始まる」年でありますよう願う次第であります。
社会福祉法人慈豊会  統括施設長   田中 淳

Page TOP